14日に今シーズンの全試合中止とリーグ戦終了を発表したタイサッカー協会(FAT)は、15日に政府報道官の声明を受けて、17日にクラブ代表やスポンサーなどのリーグ関係者を招集し、リーグ戦継続についての会議を開いたが、当初の発表通り、今シーズンの全試合中止とリーグ戦の終了を再決定した。

　会議前までの16、17日の両日で、ブリーラム・ユナイテッド、スーパーパワー・サムットプラカーンFC、スパンブリーFC、チェンライ・ユナイテッドが今シーズンの試合放棄の声明を発表した事もあり、また、リーグ参加18クラブを対象としたリーグ戦中止に対する採決の結果、(中止17、継続1)、降格該当クラブを最小限にする来シーズン20クラブでのリーグ戦開催(賛成6、反対9、白表3) となった事から、今シーズンのリーグ戦終了と現時点での順位反映が決定した。

　タイ・リーグ (PLT) の優勝はSCGムアントン・ユナイテッド (勝ち点80) で、16位 アーミー・ユナイテッド (勝ち点30)、17位 チャイナート・ホーンビルFC (勝ち点30)、18位 BB-CU FC (勝ち点13) がディビジョン1 (Division-1) へ降格。

　ディビジョン1 (Division-1)の優勝はタイ・ホンダFC (勝ち点52)で、1位 タイ・ホンダFC、2位 ウボンUMTユナイテッド (勝ち点49)、3位 ポートFC (勝ち点47)の3クラブがPLTへ昇格。

　ディビジョン2 (Division-2)は抽選となり、チャンピオンズリーグで勝ち残っている4クラブ(ノンブアランプー、スラタニー、トラート、カセサート)のうち3クラブがDivision-1へ昇格。

　準決勝まで進んでいたFA杯は順位決定の抽選は行わず、4クラブ(チョンブリーFC、スコータイFC、ラチャブリーFC、チャイナートFC)で賞金を分配する。しかし、FA杯優勝クラブは来シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への出場権が得られるため、これについては抽選で決定される(チョンブリ―FCは辞退の為3クラブで実施)。

　決勝まで進んでいたリーグ杯については試合は行われず。優勝クラブに与えられる、トヨタ・プレミア杯とトヨタ・メコン杯の出場権については、該当クラブであるSCGムアントン・ユナイテッドとブリーラム・ユナイテッドの2クラブ間で決定される。

　W杯最終予選のホーム、オーストラリア戦については、ホームとアウェーの順番を入れ替える、または、中立国での開催を要請していたが、現時点では不可能という回答だった為、基本的に11月15日のオーストラリア戦はスケジュール通りタイ国内での開催となるが、ファン入場の可否について審議を継続的に行い再考するとしている。