25日、タイリーグ(T1)のSCGムアントン・ユナイテッドは、24日に発表された、ウボンUMTユナイテッドに所属するタイ代表FWのシロー・チャットン(24)の獲得に続き、同時に獲得に動いていたシーサケットFC(T1)のブラジル人FW、レアンドロ・アサンプサオ(31)と契約に至ったことを発表した。現地メディアなどによれば、シロー・チャットンは5年契約で、1,300～1,500万バーツでの契約と報道されている。

　アサンプサオについては、かねてよりSCGムアントン・ユナイテッドへの移籍が話題になっていたが、ここ最近ではバンコク・ユナイテッドへと移籍する可能性が高いと噂されていた。バンコク・ユナイテッドは、得点源であるジェイシー・ジョン(31/バーレーン)とジウベルト・マセナ(33/ブラジル)の両FWがケガによる手術で長期離脱中ということもあり、即戦力となる外国人FWの獲得に迫られていたため、昨シーズンのチョンブリーFC、今シーズンのシーサケットFCで結果を残しているアサンプサオの獲得に動いていた。

　SCGムアントン・ユナイテッドは、リーグ戦(対タイ・ホンダ、ポートFC、ウボンUMT)とACL(対鹿島、川崎F)のここ5試合で5連敗と調子を落としており、リーグでは2位のブリーラム・ユナイテッドに勝ち点差で並ばれ、3位のチェンライ・ユナイテッドには勝ち点1差まで迫られている。今夏にはチャナティープ・ソングラシン(23)が札幌への移籍でチームを離れる事が決まっており、中盤の核であるサーラット・ユーイェン(24)に加え、アディサック・クライソン(26)、シスコ・ヒメネス(30/スペイン)の両FWも怪我で離脱中と、ここへ来て、リーグ戦、ACL、W杯最終予選と、代表選手が多いチームゆえ、ハードな日程をこなさなければならない弊害が出てきている。

　後期に向けて、すでに獲得が発表されているFWへベルチ・フェルナンデス(ブラジル)に加え、売り出し中のタイ代表FWと、タイリーグでの実績のあるブラジル人FWの獲得は大きな補強になったが、他にも、スパンブリーFCとの契約が切れる前タイ代表MFのチャーリー・チャプイ(25/MF)の獲得も狙っていると言われ、また、ローンで出ていたミカエル・エンドリ(32/FW/フランス)をポリス・ユナイテッドから、今回のフル代表に召集されたピーラドン・ジャムラッサニー(24/MF)をパタヤ・ユナイテッドから呼び戻す方向で話を進めるなど、さらなる補強が予想される。

　他にも、前期のうちに王者SCGムアントン・ユナイテッドに追いついたブリーラム・ユナイテッドが、コンサドーレ札幌などでのプレー経験があるハファエル・バストス(32/ブラジル/MF)の獲得を発表するなど、6月5日から約1ヵ月開かれる移籍マーケットに向け、各クラブは国内外の選手との移籍交渉を進めている。