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― タイサッカーリーグ観戦紀行 2015 ― Vol.1 タイ南部 ソンクラー県 ②

コラム

column
2015/04/27

 [ Vol.1 タイ南部 ソンクラー県 ]
Division-1 2015 第9節 ソンクラー・ユナイテッド vs アーントーン FC ②

thai football journey (3)

 ラチャダムヌン通りに面したスタジアム、”ティンスラノン・スタジアム”は海岸沿いにあり、スタジアムの裏手にまわると白いビーチが目の前にひろがっている。そこでは観光客や地元の人々が写真を撮ったり夕涼みをしており、その中にはレプリカユニホームを着込んだサポーターの姿もある。各々が木陰にレジャーシートをひろげ、ビーチ沿いに出ている屋台で購入したつまみを口にし、ビールやジュースなどを飲みながら試合までの時間を思いおもいに過ごしている。スタジアムに戻ると少しずつだがサポーターが集まって来ており、南部のチームらしく多くの女性サポーターはヒジャブをまとっている。メインスタンド前には飲食の屋台が並んでいるが、港が近いスタジアムだからだろうか、スルメやイカ焼き、魚のすり身やフライなど、シーフード系の屋台が充実していた。

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 ソンクラー・ユナイテッドには今シーズンより2人の日本人が所属している。フィテッセ(オランダ1部)の各育成年代で指導していた林 雅人氏が監督に就任し、柏レイソル・ユース出身で、コンサドーレ札幌からアルビレックス新潟シンガポールに渡った堀田秀平(DF)が加入しているのだ。林監督はトップチームの指揮は初となるが、海外経験豊富な若い指導者に現地ファン始めメディアの関心も高い。対戦相手であるアーントーンFCにも、清水エスパルスやブータン代表、FC岐阜などで指揮を執った行徳浩二監督を始め、タイリーグ、アントーンFCでの4シーズン目をむかえ、今やクラブを代表する選手となった高橋延仁(MF)、今シーズン、水戸ホーリーホックから加入した西岡謙太(MF)と3人の日本人が所属している。

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 「監督同士、選手同士の日本人対決」という意味合いを持つ事となった試合は、アーントーンFCの西岡は怪我のため欠場したものの、高橋、堀田の両選手がピッチ上で存在感を示し、前半はアーントーンFC、後半はソンクラー・ユナイテッドがそれぞれ主導権を握る展開となった。前半30分に先制点を奪い、一時は追いつかれたものの主導権は渡さず、リーグ2位の底力を見せ2-1と突き放したアウェーのアーントーンFCだったが、後半に入ると、バックスタンドに陣取ったサポーターの声援を受けたソンクラー・ユナイテッドが何度も好機を演出するようになり、試合終盤の74分に2-2の同点に追いついた。結果、シーソーゲームとなった「監督同士、選手同士の日本人対決」は2-2のドローという痛み分けで幕を閉じた。

 試合後は運良く知人の車でハートヤイ市内まで送ってもらうことになり、ロットゥーの運転手が教えてくれたソンテオに乗る機会はなくなってしまったが、スタジアムの周りにはバイクタクシーなどもおらず、また、商店なども無く暗いため、ハートヤイ市内かソンクラー市内でタクシーなどをチャーターしておくなど、事前に帰りの足を確保しておく方が賢明だと感じた。

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 ハートヤイ市内に戻ると、宿の近くにあった中華レストランで食事をとったのだが、駅前から”ガーンチャナワニット通り”まで延びる、”タンマヌーンウィティー通り”のソンクラーナカリン病院、ソンクラーナカリン大学付近には、地元の若者に人気のレストランやパブ、クラブなどが集まっているので、時間があれば観光客の少ないこの周辺で食事をするのも面白いかもしれない。また、郊外にあるコー・ホン山 (プーカオ・コー・ホン)がハートヤイ郡立公園になっており、全長19.9mの立像 “プラ・プッタ・モンコン・マハラート” や、小さい規模ながらケーブルカーが運行しており、緑豊かなハートヤイ市内を一望できる。そのコー・ホン山からハートヤイ市内を一望した後、次の目的地を目指すためハートヤイ市内のバスターミナルへと向かった。




                                    【写真 / 文:Samurai x TPL】


      >>試合の写真はこちらから Photo Gallery[Songkhla United vs Angthong FC]



                     [交通機関利用状況]

          区間               交通機関     時間 料金
バンコク・ドンムアン空港 ~ ハートヤイ空港 飛行機 (ライオンエアー) 約80分 1,175バーツ
ハートヤイ空港 ~ ハートヤイ市内 ロットゥー (乗合バン) 約20分 100バーツ
ハートヤイ市内 ~ 時計台 バイクタクシー 約3分 30バーツ
時計台 ~ ソンクラー市内 (スタジアム) ロットゥー (乗合バン) 約45分 30バーツ
※ハートヤイ空港からソンクラー市内(スタジアム)まではリムジンタクシーで約60分/660バーツ
※安宿があるソンクラー旧市街サイブリー通り付近からスタジアムまではバイクタクシーで約5分/30バーツほど
※スタジアム周辺にバイクタクシーはいるが、数が極端に少ないので帰りの足は事前に手配しておいたほうが賢明

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