11日、ディビジョン1(Division-1)に所属するポートFCは、昨シーズン途中より同クラブで指揮を執っていた和田昌裕監督の解任を正式に発表した。

　同クラブはリーグ開幕戦のチェンマイFC戦で勝利を収めると、第14節アウェーのアントーンFCで初黒星を喫するまで無敗の成績でリーグ1位の座を維持。リーグ杯やFA杯ではタイ・リーグ(PLT)の上位クラブに勝利するなど実力を発揮していたが、ここ最近の8試合はリーグ戦で勝利をあげる事が出来ずにいた。10日の第19節終了時点での成績は、8勝9分け2敗の勝ち点33でリーグ3位。新監督には前PTTラヨーンFC監督のジャデー・ミラープ氏が就任し、13日のBECテロサーサナFC戦(FA杯2回戦)から指揮を執る予定となっている。

　解任を受けて和田監督は「勝負の世界なので結果を残せなかったのが全て。オーナー始め選手やスタッフは本当に協力的で全てにおいて良くやってくれていました。ここ最近はリーグ戦で結果が出ていなかったので、このタイミングでクラブが下した判断は仕方ない。応援してくれていたサポーターの皆さんにも申し訳なく思っています。自分はチームを離れますが、残った皆は昇格に向けて今まで以上に頑張って欲しい。」とコメントを残した。PLT、Division-1に所属するクラブの中には、暫定監督が指揮を執っているクラブや監督交代を示唆しているクラブが複数あり、同氏の今後の去就にはタイ国内リーグの各クラブが注目している。

　今シーズンの日本人監督の途中解任は、BB-CU FC(PLT)、チャイナート・ホーンビル FC (PLT)で監督を務めた杉山弘一氏、ナコンラチャシマーFC (PLT)の神戸清雄氏に続き3人目となった。これにより、タイ・サッカーリーグで指揮を執る監督は、先日、チェンマイFC (Division-1)の監督就任が発表された神戸清雄氏、コンケーンFC (Division-2)で監督を務める三浦雅之氏の2人となる。