17日に今シーズンの全試合中止とリーグ戦終了を発表したタイサッカー協会(FAT)は、準決勝まで進んでいたFA杯(ACLプレーオフ出場権)、決勝まで進んでいたリーグ杯(トヨタ・プレミア杯、トヨタ・メコン杯出場権)、ディビジョン1(Division-)への昇格クラブ(3クラブ)を決定する抽選を20日午後に実施した。

　準決勝まで進んでいたFA杯については、来シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフへの出場権を決定する抽選が、チョンブリーFC、スコータイFC、ラチャブリーFC、チャイナートFCの4クラブ間で行われ(※チョンブリ―FCは辞退の為3クラブで実施)、結果、スコータイFCがACLプレーオフ出場権を得た。FAT副会長のスパンシン氏は「ACL出場クラブは、バンコク都内にあるラジャマンガラ・スタジアムかスパチャラサイ・スタジアムを使用する事が可能」としたものの、ACL出場資格であるアジアサッカー連盟(AFC)が規定する”クラブライセンス制度”をスコータイFCはクリアしなければならず、このAFCの”クラブライセンス制度”を巡って、出場クラブに変動が出てくる可能性もある。

　決勝まで進んでいたリーグ杯については、該当クラブであるSCGムアントン・ユナイテッドとブリーラム・ユナイテッドの2クラブ間で抽選は行われず、優勝クラブに与えられる”トヨタ・プレミア杯”と”トヨタ・メコン杯”の出場権については、”トヨタ・プレミア杯”へはSCGムアントン・ユナイテッドが出場し、”トヨタ・メコン杯”にはブリーラム・ユナイテッドが出場する事が決まった。

　Division-2のチャンピオンズリーグで勝ち残っていた4クラブ(ノンブアランプーFC、スラタニーFC、トラートFC、カセサートFC)で決定されるディビジョン1 (Division-1)への昇格クラブは、抽選の結果、トラートFC、カセサートFC、ノンブアランプーFCに決定した。Division-1への昇格がかなわなかったスラタニーFCは、来シーズンから創設される3部リーグ、リーグチャンピオンシップ(League Championship)への参加となる。

　なお、ファン入場の可否について審議されていた、11月15日に行われる予定のW杯アジア最終予選のホーム、オーストラリア戦については、ファンの入場を認める方針を固め、チケット販売も10月22日に開始される事が発表された。